Office 365試用版に触ってみる

2019年5月26日

はじめに


直近にインフラ勉強会でOffice 365に触れるためのセッションを行ったのでその振り返りとして記事を書いてます。
特に専門的なことを記載するものではないので、流し読み程度にどうぞ。

記載する内容としては
・Office 365試用版を取得してみよう
・サポートの利用方法
・PowerShellでのOffice 365への接続
・PowerShellでのユーザーメールボックスの作成
・まとめや反省など
になります。

Office 365 試用版を取得してみよう


利用できる試用版は記載時点では「Office 365 E3」「Office 365 E5」の2種。
※ よく探したら中小企業向けの「Office 365 Business Premium」の試用版もありました…
違いとしては末尾の数字が大きい、E5E3より利用できるサービスが多いといった認識で問題ありません。
取得手順も同じなので、画像はE5の場合のみを記載する。
(より細かな説明は「ここ」などを参照のこと)

  1. Office 365 E5」を開き、「無料試用版」をクリックします。
  2. 「必要情報」入力後、「ユーザーID」を入力し「アカウントの作成」をクリックします。
    ユーザーIDとパスワードは今後必要になるのでしっかりとメモしておきましょう。
  3. 「ロボットではない証明」をクリアして「次へ」をクリックします。
    ※証明に電話が必要になりますのでご注意下さい。
  4. テナントの準備が完了するまでしばらく待ちます。
    この時点で更新や、ページの切り替えを行うとテナント構築が上手くいかないことがありますのでご注意ください。
    「準備が整いました…」表示がでたらそれをクリックします。
  5. 「アプリ画面」が表示されれば、Office 365 試用版の取得完了です。

 

サポートの利用方法


Office 365はサポートも充実しており、試用版でもそのサポートを利用することができます。

  1. 「アプリ表示」画面の「管理」をクリックして、「Microsoft 365 管理センター」へ移動します。
  2. 「Microsoft 365 管理センター」から、
    ・画面左側の「サポート」>「新規お問い合わせ」をクリック
    ・画面右下の「ヘルプが必要ですか?」をクリック
    のどちらかでヘルプ画面を開き、質問内容を入力します。
    オペレーターからの連絡を貰う方法として「電話」と「メール」が選べますので好きな方を選択下して、オペレーターからの連絡を待って下さい。

個人的にはこのサポ―トにOffice 365を触り始めてからとてもとてもお世話になっております。
オペレーターの方々には本当に頭が上がりません。いつもお世話になっております。<m(_ _)m>

 

PowerShellでのOffice 365への接続


ユーザー作成とグループ作成のGUI操作動画が埋め込めなかったので
続いては、PowerShellでOffice 365へ接続する話。

  1. 必要モジュールのインストール。
    まず利用しているPCにインストール必要なモジュールがあります。
    IT プロフェッショナル 用 Microsoft Online Services サインイン アシスタント RTW
    ・Microsoft.NET Frameworkの最新版(記載時点ではこちら
    ・Windows Management Frameworkの最新版(記載時点ではこちら
    上記3点がPCにインストールされていることを確認して下さい。
    (Windows10であれば、基本サインインアシスタントのみで行けると思いますが念のため)
  2. 「PowerShell」を管理者権限での起動します。
    これを比較的忘れる方が多いので注意下さい。
  3. PowerShellでの必要モジュールのインストールのため下記コマンドレットを実行します。
    Install-Module -Name MSOnline
     ※ NuGetプロバイダをインストールするように求められたら、Yと入力してEnterキーを押します。
    ※ PSGalleryからモジュールをインストールするように指示されたら、Yと入力してEnterキーを押します。
    Install-Module -Name AzureAD
    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
     ※ MS推奨のコマンドレットなのですが、セキュリティ面が気なる方は下記を参照して下さい。
       PowerShell の Set-ExecutionPolicy 設定時のスコープ対処

Office 365への接続のため下記コマンドレットを実行します。
$Credential = Get-Credential
Connect-MsolService -Credential $Credential
$ExOSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri “https://outlook.office365.com/powershell-liveid/" -Credential $credential -Authentication “Basic" -AllowRedirection
Import-PSSession $ExOSession -DisableNameChecking
Connect-AzureAD -Credential $Credential

$Credential = Get-Credential実行時にユーザー名とパスワードを聞いてきますが、その際にはOffice 365取得時に作成したユーザーIDとパスワードを入力して下さい。

以上でPowerShellでの接続は完了しますが、接続語の確認作業として「Get-MsolAccountSku」を実行することをオススメします。
Get-MsolAccountSkuを実行することで接続したOffice 365に紐づいているライセンスを確認することができ、どのOffice 365に接続したかを確認できます。

赤枠部分が作成したOffice 365のドメイン部分「xxxxxx.onmicrosoft.com」の前半と同じであれば問題ありません。

PowerShellでのユーザーメールボックス作成


PowerShellでのユーザーメールボックス作成する場合、以下のコマンドレットが必要になります。

【ユーザーアカウント作成】
New-msoluser -UserPrincipalname UPN-displayname “表示名” -UsageLocation 国コード -ForceChangePassword 初回パスワードの変更有無 -password “パスワード” –licenseassignment 付与ライセンス

【例】
New-msoluser -UserPrincipalname test01@20190428.onmicrosoft.com -displayname “test01" -UsageLocation jp -ForceChangePassword $false -password “******" -licenseassignment 20190428:ENTERPRISEPREMIUM

ライセンス名については接続時の確認に使用した、Get-MsolAccountSku」のコマンドレットにて確認が取れます。

また作成したユーザーメールボックスが作成できたかについては以下のコマンドレットで確認できます。
少ない場合は全ユーザーメールボックス確認でも問題ありませんが、数が多い場合は作成したユーザーメールボックスアドレスを指定して確認するのが良いです。

【全ユーザーメールボックス確認】
Get-Mailbox –RecipientTypeDetails UserMailbox

【特定ユーザーメールボックス確認】
Get-Mailbox -Identity 対象メールボックスアドレス

 

まとめや反省など


以上が、Office 365に触れるセッションで行ったことになります。
基本的なことの一部しかできていませんが、少しでもOffice 365に興味をもって頂ければと思います。

~真面目な話ここまで~

1hの枠でやれることに限界があるは言え、テナント取得をしてユーザー作って終わりになってしまう事は本当に悩みました。
ターゲットとした「Office 365を全く知らない人」の定義や、どこまでやるのがBESTかを考え出すとキリがなく、資料作成中は迷走しました。(笑

またセッション後にアウトプットすることを考えておらず、公開場所の検索・pptxファイルからの変換(書き直し)などなど慣れないことが出てきていい経験にはなりました。(間借りした鯖主様には感謝。

参加者の意見までは拾えませんでしたが、その辺りも含め次回はもう少し進歩してセッションを行いたいと思います。

以上、ありがとうございました。